徽音塾(きいんじゅく)OG会 第5回勉強会は、現役の徽音塾塾生も加わり7名参加で開催しました。主催者の田邉は忘年会続きでだいぶ弱った状態で参加でした。。。

アメリカの歴史、経済から学ぶ「アメリカ」という国

 今年の大きな話題となった米大統領選挙。いろいろな情報がマスコミやネットで流れ、一体本質が何だったのか、自分なりに紐解いていきたいと 考えたことが今回のセミナー開催のきっかけでした。そのために、アメリカをよく知ることが必要と思い、歴史・経済、そして文学の観点から セミナー前半は田邉より発表をしました。

 建国以来様々な人種が集まるアメリカ、30代後半の私が小学校の頃に描いていたアメリカのイメージから入りました。
 ・・・何といっても、アメリカ横断ウルトラクイズでしょう!(笑)小学校の時は、ニューヨークの自由の女神や 広大なアメリカの景色にあこがれたものです。唯一、地方の町で感じられたアメリカは、マックでした(^-^;

 導入はさておき、アメリカの建国当時からの歴史を現代まで紐解きます。途中で文化として文学作品を少々入れてみました。 文学作品は、私がお茶大時代にアメリカ文学史の講座で学んだ内容を入れてます。
 「モヒカン族の最後」、「アッシャー家の崩壊」、「アンクルトムの小屋」、「オズの魔法使い」、「ハックルベリー・フィン」、 「グレート・ギャツビー」、「蝶々夫人」、「アブサロム、アブサロム!」、「怒りの葡萄」・・・
 世界史を高校で学んだ人ならば聞いたことがある作品も多いかと思います。これらの文学作品で描かれる人種、白人男性、経済の比喩、南部プランテーション、 アジア人など歴史や経済と合わせてみると本当に興味深いです。  特に、白人男性優位やアメリカ経済の盛衰と合わせると見事に文化と一致するところがあります。
 顕著なのは、「グレート・ギャツビー」や「怒りの葡萄」の時代。経済で世界大国となった後の世界恐慌時代との対比を文学作品と重ね合わせると 人々の関心が一体どこにあったのかということがよく読み取ることができるのではと考えています。
 私が学生時代で一番印象に残っているのは、「アブサロム、アブサロム!」。白人の血統を守りたい農場主サトペンと、オールドミスの娘、 最後に必死に守ってきた家が炎上するシーンは衝撃的だったことを今でも覚えています。

 歴史にプラスアルファして米選挙でもよく耳にした、ヒスパニック系について紹介しました。今回の選挙でヒスパニック系の票が…という解説がありましたが、 前回の選挙と比較して今回民主党から共和党に寝返った州は、ヒスパニック系が多いところではないのですよね。
 むしろ昔から地理的に中央は共和党、工業地帯や都市部分は民主党などあまり変化がない、それを考えるとトランプ氏の選挙戦略が功を奏した?と考えています。

 まとめとしてアメリカの歴史をさかのぼると、グローバル主義と、ローカル主義が行ったり来たりしている。でも昔ほどブレが少なくなってきていて 極端な振れ方はしていない、とすると、今まで民主党のグローバル主義から共和党のローカル主義への移行が起こったという現象とも考えています。
 というところまで説明をして、お茶の時間を挟み、後半は3期生の鴇田さんによる米大統領選の解説にバトンタッチしました。

米国大統領選とは? 選挙で何が起こったか

 鴇田さんからはアメリカ大統領選に話題を絞り解説いただきました。
 大統領選の仕組みや、日程、予備選挙と本選挙について触れていただきました。日本国内でも解説の番組特集が組まれていましたが、 意外と知っているようで、知らない世界。私自身も「一般選挙」から大統領就任の間に、「大統領選挙人による投票」や 「大統領及び副大統領の正式発表」があるなど、知識から漏れていた情報もありました。
 また、なぜ「スーパーチューズデー」ができたのか。歴史をさかのぼると馬車時代の名残があるそうです。
 今でも文化を受け継いで残っているということは、いろいろな文化、人種がいる中で一番最適な形が今の形となっているのかもしれませんね。

 今回の選挙の複雑性の背景にあった、民主党と共和党における内部の複雑性についても図を用いてとても分かりやすい説明をいただきました。 私自身も歴史パートの中で述べましたが、「アメリカは複雑なようで単純でもある」印象があり、党内の分裂の様子を見ると納得ができました。
 そして最大の関心事、何がトランプ氏勝利へと導いたか?
 エリート批判票、グローバリゼーションへの反感、既存の政治への批判、クリントン氏が支持されなかった、同一政党が3回続けて大統領選に勝ったことは1度だけ。
 私自身も、候補者本人というよりは、もっと別の風が吹いていたと感じていましたので、この分析は納得でした。

 締めくくりは、日本への影響について。環境に対する課題への取り組み方の変化や、外交に関する懸念事項など、参加者のディスカッションを交えて行いました。 基地の課題についても、ある・なしの双方から良い面と影響がある面についての意見を出しました。

チャレンジテーマからみんなの関心事テーマを募集

 今回は、半日の時間でアメリカを読み解くというかなり駆け足の内容でしたが、メンバーそれぞれの持っている知識や得意なものを出し合い共有していく ことの楽しさや、学びの場となったと感じました。
 内容がためになったということもうれしいですが、それ以上に良いことは自分からこんなテーマで話題提供をしてみたい、という意見があること。
 OG会の目的のひとつが、自分自身でやってみたいということにチャレンジすることで、その試行の場としてどんどん活用してもらえると本当にありがたいです。

 近くの飲食店で忘年会の鍋で温まりつつ、次回テーマを何にしようかと、ワクワクしている運営者でした。

  レポート作成者 : 徽音塾1期生OG 田邉

次回は、2月(土)開催予定です

  参考 このイベントの開催情報