今回のテーマは芸術・文化を学ぶ。徽音塾OG会メンバーのAさんに講師をお願いしました。
 徽音塾メンバーの方は本当に業種、業務、私的な勉強を含め、さまざまな技能や知識を持っている方が多く、 今回の芸術関連は以前から伺ってみたい内容のひとつでした! 実現できてとてもうれしかったです(^.^)

人間と音楽の関係性を考える ~民族音楽学より

 みなさんは普段音楽に親しんでいるでしょうか。現代ミュージックから、クラッシック音楽までさまざまなジャンルが音楽にあります。 その中で「民族音楽」とは何を思い浮かべるでしょうか。アフリカや東南アジア、南米など、われわれが普段なじみのない楽器を使った 演奏を思い浮かべる人も多いと思います。私も民族音楽というと、旅先で観光のひとつとして楽しむ音楽というイメージでした。 そしてその中には西洋というイメージが薄いことに気づきます。
 「民族音楽」自体が西洋社会を軸とした民族音楽として位置づけされた歴史からこのような西洋以外の音楽で、地域的特徴をもった音楽を 「民族音楽」とさすかのような感覚を持ってしまうのも、われわれが受けてきた教育の中の課題事項となっています。
 今ではこのような西洋主体の音楽教育が見直しされており、学校教育でも日本や西洋以外の音楽についての内容も含まれるよう 見直しがされているそうです。
 ちなみに、上記の活動はお茶大名誉教授 徳丸吉彦氏が活動をされていたとのことです。卒業生なのに知らなかった… 汗

日本の音楽教育 ~徳丸吉彦先生の活動より

 日本の音楽教育は、従来西洋の比重が大きく、日本の音楽家の一覧をはじめ、アジアの音楽・音楽家の活動についての記載もほとんどありませんでした。 また、音楽家についても男性がほとんどで女性音楽家の内容も薄い状況でした。
 このような課題について是正が行われ、日本の5つの伝統芸能(雅楽、能楽、歌舞伎、文学、沖縄組踊)について人々伝える活動が行われるようになりました。

 民族音楽についても、接触から受け入れという活動を通じて、自身の文化を豊かにする活動へという変化が起こりました。  一方で、民族音楽を保護するという観点では著作権の問題では、だれが作者などが特定できないことや、保護の期限が過ぎているなどあることもあり、 無形文化遺産として保護する活動につながっていきました。

実際に音楽を聴いてみよう!

 では、音楽を実際に聞いていて、民族音楽の特長を自分自身で感じてみましょう。以下が紹介された音楽の一例です。
 ・グルジアの男性合唱 (YouTubeを表示)
 ・アルバニアの合唱と器楽演奏 (YouTubeを表示)
 ・アフリカ中央部に暮らす「森の人々」forest peopleの合唱 (YouTubeを表示)
 ・アイヌの民族音楽 (アイヌ文化振興・研究推進機構ページを表示)
 ・五木の子守歌 (五木村ページを表示)

 それぞれの歌の由来や何のために歌うのかの解説を聞きました。一番驚いたのは五木の子守歌で、子守歌と言えば寝かしつけのためと思っていたのですが、 この歌は奉公先での子守のつらさをうたっているそうで、子育ての辛さは過去・現代一緒なんだなぁ・・・と 苦笑

さらに興味を持った方は…

 今回の勉強会の内容を聞き、普段あまり音楽を聴かない私も興味深く聞くことができました。西洋だけではなく、さまざまな地域の音楽を通じた ダイバーシティを知るというのもおもしろいなぁと感じました。今回ご紹介いただいた内容をさらに深く知りたい方は、ぜひ書籍やWebサイトを通じて勉強ください!
 ・地域文化資産ポータルサイト (地域文化資産ポータルサイトを表示)
 ・ ミュージックスとの付き合い方 民族音楽学の拡がり (amazonサイトを表示)
 ・ 民族音楽学12の視点 (amazonサイトを表示)
 ・ 声の世界を旅する (オルフェ・ライブラリー)  (amazonサイトを表示)
 ・ マエストロ・バッティストーニの ぼくたちのクラシック音楽 (amazonサイトを表示)

 私自身も、今回お話しを伺い、源氏物語で出て来る舞や雅楽の世界が現在に残っていることに感動しつつ、そしてグローバル社会で自分自身を説明する際に 日本を説明する際に必要となる文化なんだなぁ、と改めて考える機会となりました。たまには日本伝統芸能の鑑賞もいいなぁ、と新しい世界がまた開けてきました(^.^)

  レポート作成者 : 徽音塾1期生OG 田邉

次回の勉強会は、6月(土)開催予定です

  参考 このイベントの開催情報